焼酎と日本酒、どちらも日本が起源のお酒であり、ビールに次いで、飲み会などで飲む機会も多いのではないでしょうか?では焼酎と日本酒の違いはご存知ですか?この記事は焼酎と日本酒の違いについて紹介していきます。
焼酎と日本酒の違いについて
「焼酎と日本酒の違い」と言っても酒質自体が違うのでその全てが異なるわけなのですが、主に異なるのは次の4点です。
原料の違い
焼酎は主に芋や米などのデンプン質を原料に蒸留したお酒です。一方、日本酒は米を主原料として仕込み、発酵させて造られるお酒です。
焼酎の主原料は、さまざまなものがありますが、代表的なものは以下のとおりです。
芋
芋焼酎の主原料として、黄金千貫・ジョイホワイト・紅あずまなどがあります。芋の甘みやコクが特徴で、風味豊かな焼酎が造られます。
米
芋焼酎や麦焼酎は、麹の原料に主原料とは異なる素材が使われることがありますが、米焼酎の主原料として使われるのは米と米麹、米100%で造られます。
麦
麦焼酎の主原料は、大麦(二条大麦)が大半だと言われています。麦の香ばしさやコクが特徴で、スムーズな飲み口の焼酎が作られます。
一方、日本酒の主原料は米です。日本酒のために使われる米には、「酒米」と呼ばれる品種があります。酒米には、山田錦や雄町、五百万石、美山錦、八反錦などが代表的なものです。
製法の違い
焼酎は蒸留酒であり、酒造りに使われる原料を発酵・蒸留して作られます。一方、日本酒は醸造酒であり、麹や米、水、酵母などを使って発酵・圧搾させることで作られます。
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アルコール度数の違い
焼酎と日本酒のアルコール度数の違いは、製造過程での蒸留の有無が大きな要因です。焼酎は、原料を蒸留器で蒸留することによってアルコール分を濃縮し、アルコール度数が高くなります。一般的に、 「連続式蒸留焼酎(甲類焼酎)は36度未満」「単式蒸留焼酎(乙類焼酎)は45度以下」と、焼酎の度数については酒税法で決められています。
一方、日本酒は麹と酵母で米を発酵させることによってアルコールを作り出します。発酵が進むにつれてアルコール度数が上がっていきますが、日本酒は一般的に14度から16度程度のアルコール度数に仕上がります。このように、焼酎はアルコール度数が高く、日本酒は比較的低めのアルコール度数になっています。
香り・味わいの違い
焼酎は、原料によって異なる香りや味わいがあります。例えば、芋焼酎はコクがあり、甘みが強く、麦焼酎は爽やかな香りや味わいが特徴的です。また、焼酎によっては木樽で熟成することによって、香りや味わいが深まる樽熟成の焼酎なども最近では増えてきました。
一方、日本酒は、麹や米、水、そして酵母によって、豊かな香りや味わいが生まれます。麹によって生み出される香りや味わいは、種類や製法によって異なりますが、フルーティーな香りや、華やかで柔らかな味わいが特徴的です。また、日本酒は低めのアルコール度数であるため、アルコールの香りや味わいは控えめです。
焼酎と日本酒はそれぞれ独自の香りや味わいを持ち、楽しむ方法も異なります。最近では既存の香りの枠にはまらない様々な香りや味わいのお酒も作られています。
焼酎と日本酒の違いまとめ
焼酎は原料や製法によって異なる個性的な香りや味わいがあり、ロックや水割りで楽しまれます。一方、日本酒は麹や米、水、酵母によって生み出される豊かな香りや味わいが特徴的で、燗や冷やで楽しまれます。どちらも個性的で美味しいお酒です。TPOや気分に合わせて選んで楽しみましょう!