お酒を飲んでるとついつい飲み過ぎてしまい、次の日の朝「飲み過ぎてしまった」と後悔したことはありませんか?お酒を飲むと自制することが難しくなり、その場の空気に流されて、普段以上のお酒を飲み過ぎてしまうこともあると思います。
では、そもそも「 焼酎の適量 」とはどのくらいの量を指すのでしょうか?
体の大きさ(身長・体重)や性別、年齢、アルコールの分解能力など、お酒の「適量」といわれる数値には個人差があります。酔っ払って判断できなくなる前に、お酒に対する自分の適量を把握しておくことが大事です。今回はお酒の適量と、お酒が抜ける時間について紹介していきます。
一般的に推奨される飲酒量
厚生労働省の推奨する「21世紀における国民健康づくり運動」によると
「節度ある適度な飲酒」を 男性については1日当たり純アルコール10~19gで、 女性では1日当たり9gまで で最も死亡率が低く、1日当たりアルコール量が増加す るに従い死亡率が上昇することが示されていることから、通常のアルコール代謝能を有する日本人においては 「節度ある適度な飲酒」として、1日平均純アルコールで約20g程度 である。としている。男性に比べて女性の飲酒量が少ない理由には、一般的に女性は男性に比べてアルコールの分解速度が遅く、同量のお酒を飲んだとしても、臓器障害を起こす割合が高いため女性の飲酒量は男性の1/2程度が適度な飲酒量とされています。
参考:21世紀における国民健康づくり運動より
純アルコール量とは
純アルコール量という言葉を初めて目にする方もいらっしゃると思います。 純アルコール量とは、そのアルコール飲料に含まれる純粋なアルコールの量のこと を指します。例えば一般的にアルコール度数が4.5~5度のビールと、アルコール度数が25度の焼酎とを同じ容量で比較した時、純アルコール度数は異なります。
純アルコール量の算出方法
純アルコール量は下記の式で求めることができます。
お酒の量(ml) × アルコール度数/100 × 0.8(アルコール比重) = 純アルコール量(g)
アルコールの分解量について
純アルコール量の算出方法とは別に、自分が飲んだアルコールがどのくらいで体内から抜けるかを測るために「アルコールの分解速度」を把握しておくことが大事です。この分解速度は個人差がありますが、一般的には下記の式で求めることができます。
体重(kg) × 0.1 = 1時間あたりに分解できるアルコール量(g)
つまり体重が60kgの人は6g、70kgの人は7gが1時間あたりに分解できるアルコール量の目安になります。
アルコールが体内から抜けるまでにかかる時間
アルコール分解量と、自分が飲んだ純アルコール量がわかれば、お酒が抜ける時間を求めることができます。
例:体重50kgの人が、アルコール度数5度のビールを1杯(500ml)飲んだ場合。
・純アルコール量の算出
500ml(お酒の量(ml)) × 5(アルコール度数)/100 × 0.8(アルコール比重) = 20g(純アルコール量)
・1時間あたりに分解できるアルコール量 の算出
50(体重(kg)) × 0.1 = 5(1時間あたりに分解できるアルコール量(g))
・アルコールが体内から抜けるまでの時間
20g ÷ 5g = 4時間となります。
しかし、あくまでもこちらの数字は目安に過ぎません。アルコールの分解速度には個人差がありますし、飲んだ日の体調などにも左右されます。ちなみに下記は純アルコール量20gに換算した、お酒の種類別の量になります。
当然、アルコール度数が高いお酒に比例して、飲む量は少なくなっていきます。
焼酎は健康的なアルコール
焼酎の良さは
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の記事でも紹介した通り、健康的なアルコールとも言えます。しかし「健康にいいから」といって焼酎ならいくらでも飲んでいいというわけではありません。飲む量に比例して、当然アルコール摂取量は増えます。アルコール依存症の肝硬変患者には焼酎好きが多いのも事実です。
参考文献:肝臓専門医が教える病気になる飲み方、ならない飲み方
まとめ
今回は「焼酎の適量とお酒の抜ける時間について」紹介させていただきました。お酒を美味しく飲み続けるためにも、普段からお酒を飲まれる方は特に、飲み過ぎないよう、自分の飲んだ純アルコール量とアルコール分解速度を把握しておきましょう。