2021年09月14日 蔵の日常

【杜氏目線】焼酎濾過におけるちょっとしたテクニック

あくがれ蒸留所、杜氏山本です

 

杜氏の仕事には、サンプルを作ったり、焼酎をブレンドしたりなど、当然、焼酎を扱う作業が多いのですが、小スケールの焼酎を扱う作業も多くあります。今日は私が小スケールの焼酎を濾過する時に活用してるちょいテクを紹介します。

 

小スケールの焼酎を濾過するときは写真のようにフィルターで濾します。

 

 

 

フィルターに焼酎を注いで満たし、減ってきたら継ぎ足す、を繰り返します。

 

 

 

ただ、この方法はつきっきりにならないといけないので、作業が制限されてしまいます

 

 

そこで!私が活用しているのは、『サイフォンの原理』を用いた濾過です。

 

 

サイフォンの原理とは?

サイフォンとは、隙間のない管を利用して、液体をある地点から目的地まで、途中出発地点より高い地点を通って導く装置であり、このメカニズムをサイフォンの原理と呼ぶ。

wikipedeiaより

 

サイフォンと言いますとコーヒーメーカー等で聞いた事がある方もいると思います。

 

 

ホース内を焼酎で満たして濾過前、濾過後のフラスコに高低差をつけることで自然の力で焼酎が流れていく仕組みです。こうする事で手をかけず濾過を自然に任せて行う事ができます。

 

 

ただし濾過が終わるまで時間はどうしてもかかってしまうので、受ける濾過後のフラスコの数を増やすなど創意工夫はつきません。より良い方法ご存知でしたらご教授ください。

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この記事を書いた蔵人
山本豊文
焼酎製造・杜氏
宮崎県日向市生まれ、あくがれ焼酎を造る飲み会と卓球を愛する男。なかなか痩せない事が悩み…らしい。
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