焼酎を愛するみなさまこんにちは。
あくがれ蒸留所では、先週の水曜日(2020/07/22)、蔵のスタッフ5名で焼酎に関する見識を深めるため、宮崎県工業技術センター内にある宮崎県食品開発センターに行ってきました。
食品開発センターとは
昭和23年に設立され、県内の食品企業、地域の食品開発グループ等へ支援をする食品の総合試験研究機関として、食品に係わる 研究開発、 工業相談・技術指導、 依頼分析、 設備利用等の支援業務を行っています。また、試験的な商品の製造・加工ができる「フード・オープンラボ」や、食品の官能評価を行う「おいしさ・リサーチラボ」を整備しております。
そんな食品研究施設である食品開発センターに、あくがれ蒸留所が何の用事?と思われる方もいらっしゃるでしょう。実はこちらには「応用微生物部」という部門が存在し、焼酎を研究している施設があるんです。
あくがれ蒸留所としては、日頃から新商品の開発の相談や、焼酎に関する講義をしていただいたり、いろいろお世話になっている機関なんです。
施設の駐車場には県の木であるフェニックスが、いたるところに植えられています。
エントランス前には消毒液!新型コロナウイルス感染拡大予防対策もしっかりされています。
エントランスを抜けると受付とショーケースに入れられた食品に係わる研究結果などが並んでいるのですが、焼酎の製造工程の紹介や
宮崎焼酎のPRや
こんな感じで焼酎のショーケースもあります。我々が行った時は、食品開発センターで開発している平成宮崎酵母を使った焼酎などを紹介していました。
今回は、食品開発センターの応用微生物部専門主幹の水谷さん、同副部長の山本さん、主任研究員の祝園さんの3名に
「本格焼酎製造に関する研修」
と題打って2時間程度の講義をしていただきました。
講義内容としては
- 微生物の科学
- 麹菌・酵母菌株、HACCPについて
- 焼酎製造用原料米(み系358)の普及に向けた取り組み
の講義を1時間半程度受講し、その後研究室を見学させていただきました。
講義内容のまとめは、後日紹介させていただきます。
次は研究室の見学に向かいます。天井が高い!
研究室前の通路の壁には焼酎に関する調査結果、研究結果が紹介されています。
そして、研究室内に入ると焼酎に関する資料がずらり
原料米に
麹
焼酎
発泡酒もあります。
そして小ぶりな常圧蒸留機と減圧蒸留機もあります。
焼酎蔵で商品開発を行う場合、最小ロットで作れる量というのが少なくはないのですが、こちらでは少ない量から焼酎を作ることができ、あくがれの方でも何度かお世話になっております。
まとめ
今回は宮崎県食品開発センターで焼酎に関することを色々と学ばせていただきました。講義の内容はもちろんなのですが、微生物のプロから伝えていただくことは同じ焼酎というジャンルにおいても視点が違っていて、新鮮でした。今後定期的に勉強会を開いていただく予定です。学んだ知識をもとに研究を重ね、あくがれ蒸留所のマニフェストでもある「焼酎を科学する」の部分をもっと掘り下げる。そうすることで、弊社の焼酎の質を上げていこうと思います。
宮崎県食品開発センターの水谷さん、山本さん、祝園さんありがとうございました。